食欲の秋も終盤ですが、先週末、私は今まで食べたことのなかったものを2つ口にしました。
一つ目は pizzoccheri(ピッツォッケリ)。
以前も書きましたが、ロンバルディア州のスイスに程近いところにある Valtellina 地区名物のこのパスタ、特徴は蕎麦粉が使われていることです。

なんとも味気ない写真ですが、見た目はこんな感じのパスタです。
私はネットなどで調べた結果、伝統的に使われているというキャベツではなくほうれん草を使うことにしました。
作り方はいたって簡単で、ゆでたピッツォッケリとジャガイモ、ほうれん草にチーズ(私は Fontina を使用)、パルメザンチーズを和え、さらにニンニク、セージを入れて溶かしたバターを最後にかける、というだけのもの。
さすが寒い地域の名物料理だけあってオナカにドッカーンと来ましたが、味はとっても素朴でどこか優しくって、しかもパスタの食感が独特で、月に1回くらいでいいから寒い時期に食べたいなあ、と思える一品でした。
さらには、今年の夏くらいにある方のブログを拝見していて知ったシチリア産のチョコレート、Cioccolato di Modica をついに食べたのです!!
ふといつも行くスーパーの広告を見ていたら、Cioccolato Modicano の文字が目に入り、もしかしてこれがウワサのあのチョコレート?と思いつつスーパーに走り、一心不乱に買いました!
他のチョコレートのパッケージより輝いて見えました(今まで気付かなかったくせに)!!
家に一歩足を踏み入れるなりチョコレートの箱を開けて、中の袋を開けて・・・
見るからに普通のチョコレートとは違う!
口にいれるとチョコレートなのにサクサク、もしくはガリガリする感じ!!
私の買ったチョコはシチリアの柑橘系が使われていて、ほんのりするオレンジやレモンの香りと味がシアワセ感をさらに大きなものにしてくれました。

なんだかこちらもぼやけていてスミマセン・・・
Modica のホームページで見てみると、モディカのチョコは、新大陸発見時代にアステカ民族が取っていた製法をスペイン人がその後にシチリアに伝えたことに起源するそうです。
とにかくモディカのチョコレート作りの過程で特徴的なのは「低温」で作業が進められること。
カカオバターを取り除かずに温められたカカオに粉砂糖を加え、40度の低温で、テンパリングされることなく精製されて成形されるんだとか。
この方法で作られたチョコレートにはお砂糖の結晶が溶けずに残り、またカカオの配合率もかなり高いのであの独特な食感を楽しむことができるのだそうです。
とにかく、チョコレートというより何か別のものを食べているような、でもチョコレートの味がするような・・・
また買いに走りそうです〜。
イタリアの北と南、気候の違いと伝わった文化の違いも作用して、それぞれにスバラシイ食文化が育まれていて、イタリア料理や食べ物の奥深さを感じました。
私の知り合いのイタリア人は「イタリア料理が世界で一番!」とこれでもかというほど言ってきますが、それが分からないでもないなあとくやしいながらも改めてその偉大さに圧倒されました。
(イタリア人ではなく、イタリア料理にですよー!!)
次に私が食べたいと思うもの・・・
肉嫌いの夫が「あれは美味しかった!」というカモシカです。
かわいそうな気はかなりしますが、頂いてみたいわ〜。