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io scelgo noi  日々イタリア、ピエモンテ

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セイヨウタマゴタケ

我が家からチェントロに行く途中に、野菜や果物を売る、いわゆる八百屋さんがあります。
ごく普通かもしれませんが、さりげない野菜や果物の並べ方が私は大スキでして、さらには季節感を漂わせてくれる、貴重なお店でもあります。

まだこのお店がお昼休憩中にその前をいつものように通った私たち。
するとそこには今まで見たことのなかったキノコが売られていました!
「オオオオ、amanita caesarea だー!!」
もちろん「学名」でキノコの名前を言うウチのキノコ博士。
セイヨウタマゴタケ_f0173324_19585831.jpg

キノコ博士も実物を見るのは初めてというこのキノコ、和名はセイヨウタマゴタケらしいです。
でも日本で見つけるのはほとんど不可能だとか。
イタリアでは一般に ovulo buono として知られています。

なんというんですか、和名通り、本当に根元(?)の白い部分がタマゴのようで、そしてそこからキノコが生長していく、そんな見た目がとっても印象的なこの ovulo さん。

しかも味はとってもいいらしく、古代ローマ人たちは「神の食べ物」とか「皇帝の食べ物」と言って珍重していたそうです。

ただこのキノコ、和名で「タマゴタケモドキ」という猛毒のキノコとよく似ていて、素人がキノコ狩りに行って食べるのはひっじょーうに危険らしいのです。
ちなみに素人でもキノコ狩りに「きちんと」行くには、講座をある程度受けて「会員証」みたいなものを持参していくんだそうですねえ。


この貴重なキノコの隣には一般的なポルチーニが転がっていました。
セイヨウタマゴタケ_f0173324_19591846.jpg

ポルチーニだって安くはないけど、ovulo を見たあとはなんとなくかすんで見えました・・・


他にも色々キノコが売られていたのですが、我が家でキノコは観賞用。
買わずに歓声だけをあげて立ち去り、お店が開店してから買いに戻るなんて、当然いたしません。

ああ、でもあのキノコを炭火で焼いて、ポン酢をつけて食べたらオイシそう〜なんて妄想していた私。
その妄想だけで白いゴハンを食べることができそうな、そんなキノコでした。
by ioscelgonoi | 2009-11-19 20:05 | ITALIA で食す