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io scelgo noi  日々イタリア、ピエモンテ

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独特な友達

私は日本にいるころ京都のいくつかの観光客のための宿泊施設で働いていました。

イスラエル人のオモシロいおじさんたちもいれば、ウルグアイのそりゃあもう大変なグループ、フィンランド人の17歳だったのにすでにおもしろさ全開でムーミンの話をしてくれた青年、カナリア諸島から来たラテン人より陽気な人たち、バスから転げ落ちたニューヨークの美術教師、などなど毎日とっても有意義だった(受付業務は)のを覚えています。
そのとき知り合って友達になり、いまだに連絡を取り合っているお客さんもいます。

その中でも特に独特なのがたま〜に思い出したようにメールをくれる韓国のKさんです。
昨日もメールが来たんですけれどね、彼との出会いがよみがえってきました。

Kさんにはすでに見た感じから不思議な雰囲気が漂っていたんです。
でも受付にいた私ととっても丁寧かつそれでもやっぱり不思議な日本語で一生懸命会話してくれたのがきっかけですぐに仲良くなりました。

私の名前を聞かれたので答えると、
Kさん:「まばゆい名ですね〜。」
私:「(ごく普通な名前ですけれど、そしてまばゆいって言葉が使われるの聞いたこともないですけれど)ありがとうございます。」

次の宿泊先を探していたのでお手伝いすると、
Kさん:「すばらしく親切にしていただいて、なんてお礼していいのか。」
私:「大してことないですよ〜。」
このとき私はすでにKさんの「まばゆい」という言葉で心をわしづかみにされていたので、なんでも手伝ってあげたい気分でした。

その後もスキな音楽のジャンルが同じことを知り、いっしょにCDを聞いたり(一応私は仕事中でした...)して、Kさんの口から次から次へと出る不思議な日本語に癒されていました。
そして太っ腹な彼、私にCDを一枚プレゼントしてくれました!!

なんだか弟のような感じがしたKさん。
その後彼とはメールで連絡をとっているんですが、メールも彼独特の日本語満載で私を癒してくれます。
イタリアでがんばっている私の姿が目に鮮やかだとか、京都は私の親切なこころの痕跡がちりばめられている場所かもしれないとか、そりゃあカワイイんです。

今彼は東京のとある大学に留学しているらしいんです。
東京の生活も「願いがないほど」いいらしいです。

Kさんのように外国から来る人たちが日本のことをいいと思ったり、興味を持ってくれるのは本当にうれしかったし、私がマイペースにありのままに接客をできるこの仕事はかなり楽しかったです!!
最近でももったいないことしたかしら〜、と思うこともあります。

いやいや、うちには最高のエンターテイナーの夫がおりました。
「ボクはキミの道化師じゃないんだから〜。」
と昨日も言っておりましたが...
by ioscelgonoi | 2009-05-07 18:02 | ME - 私