前から AC ミランの試合が見たいと思っていた私。
昨日もそんな話になったのです、例の家族の集合にて。
すると、なぜだか地元ノヴァーラのサッカーチームのスタジアムで試合の開始を待っている私がいました。
いえ、私が見たかったのは 『AC ミラン』なんですけどね。
でもそんなにサッカーが見たいなら、ということで義父がノヴァーラのチームと関係者と知り合いなので無料でチケットを用意してくれたんです。
私も単純なもので、チームはかなり違えども、実際に目の前で試合を見るとなるとけっこう興奮しました!!
席につくなり写真を撮り始めた私。
たとえセリエ C のチームでも選手の体格はがっちりしてるなあ、なんて思っていたら、
「今写真撮ったの、敵チームだよ。」
とすかさず夫のツッコミが...
だってまーったく知らないんですもん、セリエ C の誰がどうでどれがこうで!!
敵チームの方が男前の数が多かったのだけは事実です。
そしてぞくぞく集まり始めるオヤジファンたち。
なかにはきちーんとオヤツを持ってきたおじさんも。
ついに試合が始まりまして、ノヴァーラが早速先制しました!!
いやあね、なにがオモシロイって試合を見にきているイタリア人たちが超オモシロイのです!
自分専用のクッションを持って来るのもかわいかったんです。
カワイイばかりでは全然なく、「ありえないくらいキモイー。」「(審判に向かって) 男女ー!!」「オシリの世界に行ってしまえー!!」 などなど、何かあるたびに大きく手を振りかざしては敵チーム、審判に文句を高々というノヴァーラのファンたち。
でも、ノヴァーラの選手がミスすると、「きっと靴の調子が良くなかったんだ。」とか「審判がおかしい!」という彼ら。
ノヴァーラの先制のおかげで大盛り上がり! と思ったら相手に同点に追いつかれ、大盛り下がりの上に大キレ!
ええ、実に正直です、イタリア人。
甲子園に野球を見に行ったときの阪神ファンを思い出しました。
こうして90分間熱心なサポーターたちは歌い続け、おじさんたち普通サポーターは叫び続け、審判は一人で勝手にケガをし、試合を5分中断し、私は試合の膠着具合に気を失いかけ、あっという間に試合が終わりました。
アツかった...
試合が終わってあるおじさんがノヴァーラの選手に向かって叫びました。
「恥を知れー、恥を!!」
負けてしまったらこんなに叫ばれるもんなんですねえ、たとえセリエ C の選手でも。
しかし彼らけっこうお給料がいいのだとか。
そしてセリエ C といっても、試合に関わるスタッフの数の多さ、そしてファンの多さに改めてイタリアにおけるサッカーの浸透度とイタリア人のサッカーへの情熱を感じました。
軽い社会勉強ですよー、サッカー観戦。
おお、ちなみに今日はノヴァーラとレッコの試合でした。
ノヴァーラは今セリエC、 A グループの5位です。
もはや春かと思うような陽気のもと、かなりサッカーをいろんな意味で満喫した私。
それを見た夫と義父は、
「そんなに気に入ったならまた見に来ようよ!!」
でも今度は AC ミランでお願いしますよ。