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ニコラ、警察署に行くの巻

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今日も朝から雨が降り、どんよりとした天気でした。
おかげでニコラは持病の顔面痛に苦しめられて、家の中に静けさが訪れるという
めずらしい展開に。

そんなニコラ、一昨日はちょっとがんばったのです。

私たちは結婚後にしなければいけない滞在許可証の申請のについて必要な書類を知るために Questura(警察署) に一昨日いきました。
この警察署、悪名高いところなのです。
一昨日も例にもれず警察署の外ではたくさんの外国人が並んでいました。
私たちも並ばないと行けないのか一人のカラビニエーレに聞いてみると、
「順番とかないから、適当に並んで中に入れたらラッキーと思って。」
といわれました。

反抗してもどうもならないので、外でおとなしく待つことに。
30分に6、7人ずつ中に入っていっていました。

私たちが遂に警察署の中に入ろうとした時、カラビニエーレがまだ外で待っている人に、
「ここから後ろの人はもうかえってください。さようなら。」
と言っているではありませんか。
そんなこと納得できる訳がない外国人の人たちはあっけらかん。

私たちは中に入ってもまだ受付にはたくさん人がいてなかなか進みません。
割り込んでくる人たちもいて、みんながいらいら。

そして受付の中では一人で対応している女性がもっといらいら。
割り込んで受付にたどり着いた男性ともめ始めました。
そうするとみんなダーッとなだれ込むように受付に詰め寄せて、
「いつも何時間も待つのに全然手続きできへんやんかー。」
「今日も何もできないうちに受け付けしめてしまうんかー。」
などなど、ちょっとした騒ぎになり、そこに登場した年配の女性カラビニエーレ、
「外にみんな出て行きなさーい。いうことききなさーい。」
とかなりの大声でキレました。

そんな中、二コラは以前から私たちが思っていたごく素朴な質問を隣の部屋で
何もしていない10人くらいのカラビニエーリに聞いてみることに。
「どうして番号札を配らないのですか。」
それに一人のカラビニエーレ、
「さあ、わかりませんねー。何ででしょう。」

やれやれびっくりですよ。
受付で働く一人の女性と、隣の部屋で何もしていない暇そうな男性カラビニエーリたち10人。
そりゃイタリア人は働かないと言われても仕方ないような状況です。

午後1時きっちりに受付がガッシャリ閉まった後、私たちは何もできなかったまま帰ってきました。
気を失うところでしたよー。立ちっぱなしで2時間。

気を取り直して昨日また警察署へ。
ちょっと待っていると、
「25ばーん。いないの?じゃあ26ばーん。」
と聞こえました。
前に並んでいた人に聞くと、
「番号配ってるよ、もらってきなよ。」
あーらー、昨日の惨状にこりたのか遂にこの警察署でも番号札がー。

ニコラが番号札をとりに行くと、昨日番号案を提案したカラビニエーレがいて、
「あー、昨日はありがとう。情報収集?番号なんていいから中に入って入って。」
と5分くらい待っていたらニコラがすぐに警察署からでてきました。

いやー、コネや人を知ることって本当に大事ですね、イタリアでは。
ニコラが一昨日質問してなかったら昨日も何も聞けていなかっただろうに。
こんなことでニコラがステキに見えましたよ。

結局、受付で得た情報、ニコラは理解しきれていなかったんですけど。 
さすが、オチはつけるのですね。
by ioscelgonoi | 2008-06-06 02:55 | NICO - 夫