秋晴れの続くノヴァーラです。
その空に負けじと、今日もイタリア語について書きたいと思います。
私がイタリア語をかれこれ何年か勉強してきて、イタリアも旅行してきて、まあ衝撃的だったことは言うまでもなく数多いのですが、この単語にもかなりの衝撃を与えられました。
それは Tabacchi です。
まだイタリア語を全然知らない時にイタリアを旅行していて、切手を気軽に買えるのでけっこう利用していた Tabacchi(タバッキ)。
この Tabacchi では切手だけではなくってタバコ屋や収入印紙、テレフォンカードに果ては例の SuperEnalotto まで買える、究極の何でも屋さんなんですがね。
私とある旅行用ガイドブックでこういうお店の名前が Tabacchi らしいと知って、4、5年は使ってました、その単語。
しかーし!!
数ヶ月前に夫の前で初めて、「Tabacchi に切手買いに行きたいんだけど。」という私の一言から夫はダイダイダイダイダイダイ大爆笑したんです。
ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃってそりゃあもう笑われました。
お店の黒い看板にも「Tabacchi」と白い字でしっかりと書かれているのに!
でもですね、昔はこのタバッキでタバコをほぼ専門的に売っていたからこの名前がついていたらしいのですが、もはやアンティークな部類に入る呼び名だと言われました。
代わりに、tabaccheria とか tabaccaio を使うんだよー、と自慢げに指摘されたこの私。
本当なんでしょうかー、私だけこんな勘違いしていたんでしょうかああああ。
因縁のタバッキの話はここまでにして、最近気になった単語です。
*clessidra 砂時計、もしくは水時計
*deragliamento 脱線
deragliare 脱線する
ミラノの中央駅に程近いところで車庫に移動しようとしていた電車が脱線してましたねー。
危険つながりでいくと、
*piromane 放火魔
さて、5月の第1土曜日と9月19日に、ナポリの守護聖人、サン・ジェンナーロの血が液化する現象をご存じですか?
その盛大なお祭りの様子を見ていて知った単語です。
*liquefazione 液化
たぶん年2回、このイベントを見た時にだけしか使わないとは思いますけど〜。
今日ニュースで見て、ふ〜ん、と思った単語が、
*TIR (国際陸運などの)大型トラック
ヨーロッパでは陸運が盛んですので、高速ではよぉーく見かけますよね。
話は変わって、イタリアがスキで仕方のない方ならきっとご存じなリュックのメーカー Invicta。
私も日本に住んでいるころ、ほしくって仕方がなかったです。
このメーカーのリュックを背負っている人を見たら、その人は99% の確率でイタリア人!と信じていました。
近頃の若者はあんまり持ってませんけど、それでも私はスキさ〜。
前置きが長くなりましたが、そのリュック、リュックなんだから zaino というイタリア語を使うはず。
でも夫は cartella という単語ばかりを使います。
*cartella 書類入れ、学生カバン
理由としては「ボクが小さい頃はリュックなんてまだ希有な存在で、zaino って単語は使わなかった。」と言ってましたが、どうなんでしょうねえ。
この単語と私がよく混乱するのが、
*cartello ポスター、掲示(板)、看板
微妙だけど意味は全然違うので間違うとまた笑われます。
夫の Invicta の cartella はどこにでも置かれて、投げられて蹴られて、破けてもいるし...
新しいのがほしいなあ、と思っているのは私だけなようです。
ワイルドに生きるならそんなの関係な〜い、んでしょうねー、夫からしてみれば。
今日、先日教わったメロンパンを作ろうと、タマゴを割ってみたら、黄身が2つ♪
小さなことですけど、10分はさらにシアワセでした。
メロンパンは...
味はおいしくできましたよ、先生!
切り込みと写真のセンスのなさにはどなたもお触れにならないように。