何回も夫には言ったはずなんですが...
私が見たいのは AC ミランだと!!
それなのに昨日の日曜日も私が座っていたのは、ノヴァーラのスタジアム...
おかしい...
私はあまり期待せずに行ったんですけれど、昨日の試合、不覚にもかなり興奮しました。
観客 (もちろんクッションを持って) の数が多かったからか、近くの町のチームとのダービーだったからか、太陽の日差しが強かったからか、とにかくおもしろかったんです。
相手チームは Pro Patria。Lega Pro (以前のセリエ C) でノヴァーラと同じグループの2位です。
(ノヴァーラは昨日の試合前の時点で7位...)
試合はさておき、熱狂的サポーターたちの叫ぶセリフもいつもながらに最高で、「オシリの世界へいってらっしゃい」を連発するやら、その内容たるや過激すぎてブログには書けません。
そして相手チームのサポーターもしっかり過激に応戦するから、試合以外の場所でも大盛り上がり!!
私たちの前にはノヴァーラのチームの帽子と、マフラーをしてサングラスをかけたおばあちゃんがいて、これがまた激しくって、「オシリの世界」へいざなうジェスチャーを繰り返していました。
子供だって両手の中指を突き立てて相手チームをブーイング。
それを見て、「オレの孫ったらかわいすぎる!」と喜ぶ彼のおじいちゃん。
日曜だから穏やかに過ごそうとかいうアイディアからは遠くはなれた激しいイタリア人たち。
試合自体はですね、前半 Pro Patria が PK で先制するも、Novara が同点に追いつきました。
でもノヴァーラはたくさん得点のチャンスがあったのに、1点とっただけ。
後半は、相手チームの選手一人と監督が退場、しかもキーパー負傷。
代わりに出てきたキーパーがパニック状態な上にノヴァーラの観客から「Scemo (アホー)!!」の攻撃にあい、さらにパニック。
彼のダメさのおかげでノヴァーラは追加得点をあげました!!
その瞬間はみんな総立ちで大喜び!
「試合終了のフエ吹いて〜。」
との叫びも聞こえました。
夫も何回も立ち上がってはめずらしく叫んでおりました。
そして顔が日に焼けてチェリーのように...
いいですよねえ、サッカーの試合で『NOVARA』という街をみんなで意識して、選手と観客が一体化するのって。
こういう人間的な生活の部分がタリアはすごく充実しているのがいいところだなと思います。
(それ以外は...ねえ。)
その他、ノヴァーラのチームの良いところは、女性に対してチケットの割引があるところです。
夫とチケットを買いにいったら、一人10ユーロのはずが、チケット2枚で請求された額が17ユーロ。
私の分が3ユーロ割り引きされていたんです。
夫が、
「いえいえ、彼女はもう大人なんですけど...」
と、聞いていました、係の人に。
「そう聞くぅ〜?」 と私は思ったんですが、割り引きは子供料金ではなく、女性料金だからと係の人に聞いて納得の私たち。
あと14歳までの子供の入場は無料です。
いやあ、よかったよかった、ノヴァーラ。
ノヴァーラのファンとかでは決してないんですけど、血が騒いで楽しかったです。
選手の名前くらい覚えてみようかしら、と思うも帰宅する頃にはそんな決心も鈍りがち。
しかし、3度目の正直で今度は AC ミランの試合に連れて行ってもらいたい!!
夫は、昔舅がアンチェロッティに会いにいくのについて、milanello (ミランの選手たちの練習場) にまで行ったことあるんですから、これまた不平等です。
そんなこと期待しつつ、次回もきっとノヴァーラのスタジアムにいる自分を簡単に想像できるんですけれど...